まなびラボの想い
子どもたちにどんなふうに成長していってほしいか
人は『なぜ?』勉強なければいけないの?
『なんのために勉強するの?』
誰しもが子どもの頃(もしかしたら大人になってからでも)、何度もその疑問にぶち当たり、口にしたことでしょう。しかし、それに対して明確で納得のできる答えを教えてくれる大人は、残念ながら多くはありません。
ただ、現実を振り返ってみると、勉強をすることが本分と言われる学生時代(小学校〜大学)よりも、社会に出てからの方がずっとずっと勉強している、ということ。。。そしてそれはやらされているわけではなく、自らの意思で行なっている・・・人間って、学び続けるものなのですね。
学ぶことは生きることの本質
勉強が学生時代だけに留まらないなら、学び続けることの意味ってなんなのでしょう・・・?それは人が生きていくことの意味にほかなりません。
人は、自分以外の他人や社会や自然や地球のために働き、報酬を受け取り生活しています。
労働に対する報酬、それは自分が他者に提供する“価値”の対価です。
何かを作ったり、サービスを提供したり、、、それに対してその“価値”があると思ったものに、私たちは対価を支払います。つまり労働とは、その“価値“を“創出”することなのです。そして“価値”は、時代と共にその意味やカタチを変えていきます。
学生時代は、社会で生きていくためのトレーニング期間
時代やその時々の情勢に合った、社会の求める“価値”を創りすこと。社会に貢献する、社会で活躍できる人になることこそが、私たちの大きな目標だとした時に、誰でもいきなりそれができるものではありません。その力をつけるために準備をし、力を蓄えておく必要があります。
例えて言うなら、スポーツをするのにいきなりやってもうまくいきませんから、まず基礎体力をつけて、必要な技術を磨くためにたくさん練習をする・・・この基礎的な力をつける、技術を習得する、というのがすなわち勉強ではないでしょうか?
どんなトレーニングを、なぜ、どんなふうにするのか
そこで大事になるのは、基礎体力をつけるにしても、技術を磨くにしても、それを正しく行う必要があるということ。間違ったことは、どんなに一生懸命やっても無駄になってしまうばかりか、却ってマイナスになってしまうことさえあります。
ですから、社会に出るまでの基礎体力づくり、基本技術習得となる学校での勉強は、これから生きていく未来を見据えて、それにつながるものでなくてはならないのです。
必要なのは未来を見据え、捉えること
これから子どもたちが生きていく未来をきちんと考え、しっかりと捉えておくことなしに、『する価値のある勉強』を子どもたちに示すことはできません。
今の教育改革を実質的にリードしているのは、実は経済産業省で(学校教育を管轄する文部科学省ではないのがポイント)、未来に向けた子どもたちの新しい学びの姿を『未来の教室』としてまとめています。
「未来の教室 ~learning innovation~」は、「未来の教室」事業の取組状況・成果や、EdTechを含む国…
子どもたちの学びが、社会につながる視点でより具体的に語られている点が素晴らしいと思います
社会に貢献し、活躍できるメンタリティと能力を身につける
新しい価値を生み出して、社会に貢献するために必要なこととは・・・
- たとえ失敗したとしてもチャレンジし続けることのできるメンタリティを持つこと
- 失敗を次に活かすための思考・行動サイクルを身につけること
- 本質を突き詰めることのできる批判的思考(クリティカルシンキング)ができること
ミスや失敗をマイナスとして捉えず、チャレンジすることの大切さを伝え、その失敗をどう活かしていくのかを一緒に考えながら、言われたことをただ鵜呑みにするのではなく、本当に大切なことはなんなのかを考えられるような人になってもらえるように、子どもたちに寄り添っていくことが私たち大人の役割だと考えています。